飲食店 経営破綻

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失踪者 最終話 弟22話

前回の続き・・・って


何でこんな話に10日も使ってるんだろ。

まず、俺は素晴らしいズボラマンだったハズです。

経理をやっていると、辻褄を合わせなければならないので
過去の記憶振り絞って書いてる訳ですが・・・

100=100を実証しなければならないクセがついたんでしょうか。

会社に行って過去の帳簿やら資料見て、記憶を蘇らせ
日記を書いている10日間・・・

失踪者シリーズが終わったら書かなそうな気がしてならない。



といいながら前回の続き


客が現金清算する
   ↓
レジで取り消し
   ↓
売掛にして、現金を抜く


という、大変バレやすい手法でカネを手にした店長が



出勤してきた。



・・・・・・・・失踪したんじゃなかったの?





そもそも



失踪したっていう根拠が


ない。



3日間、無断欠勤して何の連絡もなかっただけの話




経理部長 「店長って今、店にいるのか?」


総務さん 「ええ・・・しっかりランチの準備してるそうです」


経理部長 「ちょっ、ちょっと本社に来てくれって伝えてくれ」


ランチタイム後、店長が本社に出勤してきた。


店長 「オハヨーゴザイマス。どうしたんですか?」


常務 「・・・・・お前、3日間も何やってたんだ?」


店長 「えっ・・・・か、韓国へ・・・・」


本社社員一同


無言・・・・・


常務 「あのなぁ・・・今、会社ではお前が失踪したってんで、カネ周り経理に調べてもらってたんだよ」


店長の顔色が変わる


店長 「えっ・・・・・!」



常務 「とりあえず、社長室に入れ」



常務、総務部長、経理部長3人で社長室に入る。



その後、部長から聞いた話だが



社長 「まあ、ここまで来たら怒鳴るつもりもない。とりあえずこっちで調べた物を検証してもらう」


経理部長 「まず、臨時監査で調べた物から不明な売掛金が出てきた。東和物産だが・・・」


店長 「・・・・はい」


経理部長 「この売掛に関しては店長が管理していたのか?」


店長 「はい、1番の得意先なので私が管理していました」


経理部長 「その後の調べで、東和物産に確認したら、うちの店は利用した事がないと言われたが?」


店長 「えっ!えっと、うちの従兄弟が東和物産で、その紹介が東和物産の紹介なんです」


常務 「何言ってるんだお前?」


店長 「それは私の親戚なんです!!」


経理部長 「それはさっき聞いたよ。相手が利用していないって言ってるのは何故だ?」


店長 「うちの親戚、アタマおかしいんです。」


経理部長 「東和物産の片倉が?」


店長 「そう、東和物産の片倉が」


経理部長 「だから、東和物産には片倉ってヤツはいないんだぞ?」


店長 「それは私の親戚なんです!!」


経理部長 「じゃあ!ここに電話あるからその東和物産の親戚にかけてみろ!!」


店長が電話を手に取りかける。


店長 「あっ私、レスポート(店の名前)の本木と申します。片倉さんお願いします・・・え!!っ何ですって!!わ・わかりました!!」


強引に電話を切る


店長 「片倉は死んだそうです」


社長 「死んだって、お前の親戚だろーが!!」


店長 「えっと!ええっと!!おーっと!」


あまりのトリッキートークな為、郷を煮やし経理部長が話しを切り出す。


経理部長 「東和物産に確認したら、店は利用していなかった。レジの記録調べたら、東和物産の売掛の時、必ず現金清算が取り消しされてるんだよ。
台帳と調べたら全て東和物産だっ・・・・」


社長 「カネ抜いただろ?お前?」


店長 「ハイ ヌキマシタ。」


社長の問いかけにあまりに素直だった為、話が途絶えてしまったそうだ。



その後、店長は即日、解雇となり会社を去った。


業務横領 140万


勤続年数30年  1ヶ月給与・退職金無し(横領分充当) 


横領分140万がチャラになったからか知らないが、心なしか会社を去る店長の背中は嬉しそうだった。



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失踪者8 弟19話

前回の続き

謎の売掛金も見つかり、それを元から調べる事になった。


1日の記録がされているジャーナルを黙々と見なければならない。



経理社員一斉にジャーナルを取り、作業に入った。


俺も真似をして作業に入った。


が、何見ていいか分からん。



係長 「活字と数字だけじゃなくて、客の目線になって見た方がいいよ。
自分が客になったら、こんなオーダーしねーよ!みたいな感じ」


なるほど、早速ジャーナルを広げて見る。


ジャーナルにはこんな感じで記載されている

-------------------------

客数   1人
洋風ソバ 980円
パン    250円
パスタ  1200円

合 計  2,430円
現金預 5,000円
釣り    2,570円

-------------------------

この客は、1人で洋風ソバとパンとパスタをオーダーし、合計2430円
を現金で払った。5000円出してお釣りを2570円返した。

こんな記載が大量にある。

上記みたいな感じだといいが、メニューを間違って注文して取り消したり
レジの打ち込み途中でキャンセルしたりしても、記録される為、とにかく
量が多い。



そんで思った事。


1人でこんなに食うのかよ!しかも全部炭水化物!



俺 「先輩、この組み合わせはありえるのでしょうか?」


先輩 「それは、かなり面白い。大丈夫だ。」

大丈夫なようだ。



「みぃーっけた!ウキキキキキッ」


なんとも不愉快な高音の声が聞こえてきた。


笹木という経理の男性社員。37歳。

人の不幸や苦しみを非常に好み、嫌いなものは人の幸せと納豆。


帳簿の不一致や、誤差を見つける能力が優れている。

しかし、色んな面で自分の不一致は見つけるのが苦手。

こういう作業の時、一番燃え上がるらしいが、見つけた箇所は、大抵信憑性がない。

ちらっとノートと見たら、開始20分でノートにビッチリ記入されていた。


あーあ、速く終わんないかなぁ。この作業。





 
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失踪者7 怒声 弟18話

本社に戻り、課長と部長に報告した。



部長 「そうか、分かった。今から社長に報告して判断を受ける」





部長が社長室に入る




数分後




怒声がとんだ。





部長がやつれて出てきた。



部長 「殺されるかと思った・・・」



経理一同、口半開き。


部長 「まったくよぉ・・・俺がやったみたいに怒られたよ。」


部長は、社長とのやり取りをよく演技交じりで俺達に伝える。

そのやりとり↓

部長 「と、言う訳で、我々の見解は、東和物産の売掛は偽装だと考えられます。」

社長 「と、言う訳ですか」

部長 「と、言う訳です」

社長 「なるほど、と、言う訳だったか・・・」

















































社長 「と・・・言う訳じゃねーだろうがぁ!!」


社長 「テメエもすましたツラで何が偽装だと考えられますだ!?何年経理やってんだよ!?」

部長 「は!すいません!」


社長 「おい!店長連れて来い!フゴゴゴゴゴ!!」



部長 「て!店長は連絡が取れません・・そ、それから・・」


社長 「店長を捕まえるのは総務に任せてやる! オメエは黒い売掛徹底的に調べろ!分かったか!!??」


部長 「か!カシコマリマシタ!」

こんなやり取り。







部長 「と、言う訳で、みんな徹底的にやってくれタマエ」



部長 「今はまだ8割だ。確実的なものを得てから処理をする」


課長 「了解、レジジャーナルと清算書は3ヶ月分揃えました」


部長 「よし、経理社員全員集めてくれ」


俺 「ジャーナルってなんですか?」


先輩 「レジの操作記録だ。1日1回レジを清算すると出てくる」


レジは清算書とレジジャーナルが出る。


清算書は、

・現金などの金種別レポート

・どの商品が売れたか分かる商品別レポート

・そのほか、ジャーナルと言われる記録レポートがある。


金種や商品レポートは1日のレジ記録をまとめたもの。


ジャーナルは、レジの1つ1つの操作を記録したものである。


ボタン一つ押すだけで、ジャーナルに記録され何時に何をやったかが分かるようになっている。

ジャーナルは改ざんする事は出来ない。

不正や、何をやったか知りたい時は、ジャーナルを見れば一発で分かる。


小さく丸められてて、小さいトイレットペーパーのよう。


ジャーナルは広げると細長く、売上が多いとジャーナルも長い。

伸ばすと10m以上もある。


これからする作業は、それに記録されているものを1件1件見る。


これは監査の仕事だが・・・・入社1週間足らずの俺もやる。



よーっし!メチャメチャ見てやるぜ!!


なんて事は思ってない。


経理が嫌いな理由はこれなんだよ。この異常に細かい作業が嫌なんだ。









 
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失踪者6 謎の客 弟17話

前回の続き

係長とバブルから不況の話をしていた時、事務員が出勤してきた。


事務員 「おはようござ・・・あっどうしたんですか?」

係長 「アキちゃん久しぶり。実はな・・」


事務員 「そうだったんですか・・・先日、突然店長が来なくなって店は大変だったんですよ」


係長 「そんで、聞きたい事があるんだけど、売掛の台帳管理はアキちゃんがしてるよね?」


事務員 「ええ、私がしてます。」


係長 「その中で、東和物産っていう客があるんだけど?」


事務員 「あ、それだけは店長がやってたんです。全然その辺はマメじゃないのに、東和の管理だけはしてました」


係長 「この客は実際にいるのかな?」


事務員 「・・・さぁどうでしょう?私はやり取りした事ありませんし・・・」


その後、不可解な事を言った。


事務員 「普通、売掛の回収って振込みか、お客さんが直接、お金を持ってきますよね。だけど、東和物産だけは、店長が直接お金を入れてました。」


係長 「なるほど」


事務員 「通常、前月分の売掛は、まとまって次の月に入金されるんです。ですが東和物産だけは、まとまった金額じゃなく少ない金額の回収が多かったんです」


事務員 「それに、東和物産に関しては、直接連絡する前に店長に報告しなければいけなかったんです。店長は「お得意先だから、俺が全部対応する」って言ってました。」


怪しすぎる・・・


係長 「ありがとう。そんじゃ俺らは本社に戻るよ。」


事務員 「はい、お疲れ様でした。あれ?隣の方は新しく入った方ですか?」


係長 「ああ、そうだサックスフォンっていって、不幸にもこの会社に入ったんだよ。」


ふ・ふこうかよ・・・


事務所 「あははは、それは不幸ですねぇ~ケラケラ」


この一言で不幸な事が確定した。


俺と係長は店を後にして本社に戻った。


ここから壮絶なやり取りが始まる。




 
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失笑者5 バブルと不況 弟16話

俺 「あの、こういう事ってよくあるんでしょうか?」


係長 「んーそうだなぁ、前よりは少なくなったけどな。年齢によるかな。」

バブル

バブルの時は店を出せば大儲けの時代。
何もしなくても売上は上がり、バブル時代の店長は神様的な存在だった。

当然、羽振りもよく全店会議では、会議場に各店長が車で来る。
そこの駐車場の一角は外車や高級車のオンパレードで、店長達が車で競い合っていたらしい。

会議っていっても会議室ではなく、ホテルの会場。

そこで目標を達成したら店長は表彰され、札束が飛び交ってたという。
しかし、店のほとんどが目標達成の為、必ず、表彰台には金の詰まったアタッシュケースが用意されていた。

1回、そのケースが盗まれた為、小切手に変更したという。

飲酒運転も厳しくなく、酒を飲みながら会議をし、店の状況の話ではなく
来月は、どこに旅行に行こうか? 幹事は誰にするか?なんていう素晴らしい会議だった。

俺が目指していたものだった。


不況

しかし、状況が一変して大不況に陥る。
飲食店は、証券会社や建設会社のように直撃ではなく、ジワジワと不況の影が忍び寄ってきた。

不況になってもバブル体質が抜けない客が来ていたからだ。
しだいにそんな客も経済的に苦しくなり、飲食店からは遠ざかる。


バブルを体験し、ネジがゆるんだ生活をした人間は、一度それを
経験してしまうと、元に戻すのは難しいそうだ。

体質を戻せなくなった飲食店の社員達は、次の好景気までしのぐのに借金をするようになった。
やがて、借金が膨れ上がり、店の現金、食材に手をつけるようになる。


不自然な帳簿や、ありえない在庫表が出来上がり、人生に終止符を打つ人間が大量に出てきた。


元々、俺らのような好景気の恩恵を受けていない世代は
贅沢したい!という夢はあるものの、それをした事がない。

「その方がいいんだよ」
と良く言われるが、俺はネジのゆるんだ世界に憧れる。




係長 「パチンコと同じだよ。一度勝った人間が次の日も行く確率は9割って聞いた事がある。
    連日勝っていくとそれが当たり前になって、次も必ず勝つ!って思うようになるんだよ」


係長 「そうなると、負けても、明日は勝つ!ってなって結局は手元に残らなくなる」


うっ・・・・俺そのパターンだ。バブル体験してたら廃人なってたな・・・


ガンガン減っていく自分の給料と厳しくなる会社の変化に精神がついていけず

「あと少し経てばまた、あの時代になるさ」

という自己妄想に陥り身を破滅していく。



まるでヘロイン中毒者のようだ。



係長 「この話聞いて、バブル後の破滅人間をざまぁみろって思ったろ?俺は思ったぞ。
    俺は前の会社が潰れんだよ。入社したばっかで分けも分からず無職だ。
    そんで今の会社に入った。この会社だって50代で席にばっかり座って指示すりゃ
    仕事してくれると思ってる奴らいっぱいいるよ。
    あいつらもバブル体質抜けてないんだよ。
    年代のバランスだか経験豊富だからか知らないけど、あんな連中いらないよ。
    いない方が会社はいい方向に行くよ。
    あの連中が大っ嫌いだよ。早くいなくなりゃいいのに」


普段クールな係長が珍しく感情的になっていた。



今書いているのは過去の話だけど、うちの会社でも2006年頃から組織の若返りを図った。
2009年で平均年齢は45歳から38歳に下がって、会社の業績は良くなったような気がする。
不正や事件も少なくなったし。
係長の言う事は的を得ていたと思う。


続く





 
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Author:サックスフォン
カネや不正、ロクでもない人間達の体験記録。

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